流行語大賞2018ノミネート”ご飯論法”は本当に流行したのか?

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調査理由

その年に話題となった新語・流行語を決定する年末恒例の流行語大賞。しかし、不適切であったり、流行したとは考えられない語句が毎年いくつか紛れ込んでいる。その中でも記憶に新しいものが”ご飯論法”であり、ニュースを比較的見ている私でも流行語大賞ノミネート発表の時に知ったぐらいである。そのため、今回は”ご飯論法”という語句に注目して、この語句の使用頻度を流行度合いとして調査した。

調査方法

今回は、twitterにおける”ご飯論法”という語句を用いた2018年5月1日~2018年11月5日のツイート数を調査した。これは、”ご飯論法”という語句が生じた日から流行語大賞ノミネート発表前日までの調査になっている。その際、twitterの高度な検索を用いて日付を指定しながら調査した。また、同様に5月に新語として初めて使われた”悪質タックル”も比較対象として調査した。

調査結果

twitterにおいて話題性・汎用性の高い”悪質タックル”のツイート数は膨大なものであったが、事件がひと段落してからは”ご飯論法”と同数ほどに落ち着いていた。

5月6月7月8月9月10月11月総数
ご飯論法366926471145616156572711410483
悪質タックル5330313941600142431434232321981464

また、総ツイート数を比較しても、”ご飯論法”の話題性の薄さがわかる。

ここで、”ご飯論法”のデータを掘り下げてみようと思う。次に同じ人がどの位”ご飯論法”について繰り返しツイートしたかについての表である。

ツイート数12-1011-2021-3031-5051-7071-100101-200201-500合計
人数322915085113322224812

当然、”ご飯論法”について一度のみのツイートしかしていない人が最も多い。しかし、その中には500回近く”ご飯論法”についてツイートする人もいた。ちなみに、”ご飯論法”で流行語大賞を受賞した 上西充子氏 は363回の”ご飯論法”を用いたツイートをし、ツイート数としては二番目に多く呟いていた。

感想

twitterというメディアのみを用いた調査であるため、サンプル自体に偏りがあるということを考慮しても、同時期の流行語である”悪質タックル”とはツイート数において圧倒的な差があり、これを一括りに流行語とするには違和感があるように感じた。また、流行語大賞にノミネートされるには発言者自らが何度も繰り返し発言することが重要であるということが分かった。

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